井波彫刻協同組合 Inami Wood Carving Cooperative*
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★質問Q    今まで、井波彫刻の伝統が受け継がれてきた発展理由
 もともとは神社仏閣の彫刻から始まったのですが、その技術を応用して民家の住宅用欄間が作られるようになりました。
 又、今でも後継者育成に徒弟制度をとっているために伝統が受け継がれています。
※徒弟制度・・・親方のもとで寝食を共にしながら、技術を習得すること

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★質問Q    作品を作るときの苦労はどんなところですか?
・200本以上のノミと彫刻刀をうまく使い分けて作品ごとの量感をだすこと
・下絵を書いて、作品の構図を考えること
・板の狂いや乾燥の度合いに気を付けて、材料の選定をすること(割れなどを防ぐために)

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★質問Q    製作過程で昔と変わったところはどんなところですか?
 材料を切る時や穴を空けるときに、電動糸ノコギリが使われるようになったことです。

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★質問Q    現在抱えている問題点はどのような事ですか?
・市場が北陸三県にかたよっているので、需要が伸びないこと
・材料を確保する方法を充実していること
・地元に根付いた後継者が不足していること
 (後継者は確実に育っているのですが、訓練校を卒業すると故郷に帰ってしまうのでなかなか地元に根付いてくれないのです)
・海外で安い賃金で作られた輸入欄間が後をたたないこと等です。

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★質問Q    伝統産業を守るためにどのように努力していますか?
・原材料の確保  井波彫刻協同組合では、現地(おもに九州地方)へ直接買い付けに行って、材料を一括購入して組合員に安く販売しています。
 
・後継者育成のための取り組み  徒弟制度をとっていることです。特に、井波では全国唯一の「井波木彫刻工芸高等職業訓練校」を設けています。生徒たちは普段、親方のところで修行していますが、週1〜2回訓練校に通い、デッサンや彫塑などの勉強をしています。
 
・売り方(流通)の工夫  問屋制度をとらない独自の仕組みで、生産から販売までを行っています。また、輸入欄間との区別をつけるために伝統証紙(保証のためのシール)を貼って区別できるようにしています。
 
・伝統工芸を全国にPRして  いろいろな場所で展示会を行っています。また、発展、振興させるための工夫 伝統産業振興の目的で建てられた「井波彫刻総合会館」では、伝統工芸のすばらしさにふれることができます。
 
・県や市町村の取り組み  産業おこしプロジェクトのとりくみによる「(株)木彫りの里・創遊館」が平成4年4月にオープンしました。この創遊館は富山県・井波町・民間企業・井波彫刻協同組合の合同出資で、伝統工芸を目で見て体感できるようにとの目的から作られました。そして、平成5年7月に「井波彫刻総合会館」がオープンしました。
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